JBICでは、バイオ関連基盤技術における幅広い分野を対象とした研究会を開催しています。本研究会はJBIC会員企業の要望や提案を取り入れて、バイオ関連分野の最新の研究内容、技術、動向等について企業やアカデミアより講師を招き、今後の取り組むべき方向性や産業応用の可能性について議論しています。JBICの役割の一つに、「健康・医療分野に関する基盤的技術の研究開発を産学官連携の下に行い、その成果を製薬、ITをはじめとする産業界、アカデミア等へ普及すること」があります。
今回は、わが国の次世代医療・ゲノム医療を推進する上で基盤となる大変重要な2つのテーマについてご講演いただきます。
第一部で、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構・荻島創一教授から日本国内のバイオバンクで保有する試料・情報を一括して検索することが出来る「バイオバンク横断検索システム」とこれにより構築されたバイオバンク・ネットワークについてご講演いただきます。本システムはAMEDのゲノム医療実現推進プラットフォーム事業(ゲノム研究プラットフォーム利活用システム)の研究課題により開発されました。本システムは国内のバイオバンク7機関で保有する3800疾患の85万検体の試料・20万件の情報が一括検索でき、世界最大級のバイオバンク横断検索システムであります(http://biobank-network.jp)。講演では本システムの概要、登録方法、使い方、今後の取り組みなどについてお話いただく予定です。
第二部では、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構・山本雅之機構長から「東北メディカル・メガバンク計画の進捗と産学連携」についてご講演いただきます。東北メディカル・メガバンク計画(TMM計画)は東日本大震災を契機として平成23 年度から実施し、被災地住民の健康向上に貢献するとともに、大規模なゲノムコホート研究等を通し、個別化医療・予防等の次世代医療の実現を目指し、これまでに、15 万人規模の健康情報や生体試料、ゲノム解析データ等を収集・解析し、我が国最大規模の健常人ゲノムコホート・バイオバンクを構築してきました(https://www.megabank.tohoku.ac.jp/)。これらの試料・情報は産業界も利用できるインフォームドコンセントが取られており、現在、2次調査が進む中で、生活習慣病、がんなどの疾患で発症前後の試料・情報が蓄積しつつあります。講演ではTMM計画の進捗および得られた成果の社会実装に向けた産学連携などについてお話いただく予定です。
今回は、集合での講演会開催が難しい状況ですので、Webexシステム(https://www.webex.com/)によるオンライン形式での開催としました。
多数の皆様のご参加と積極的なご議論をお願いいたします。
なお、講演会はAMEDゲノム医療実現推進プラットフォーム事業(ゲノム研究プラットフォーム利活用システム)領域A課題1の協力を得て、東北大学東北メディカル・メガバンク機構と共催で実施いたします。
日 時 | 2020年12月18日(金) 14:00-16:00 |
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開催方法 | Webex オンラインミーティングシステムによるオンライン講演 |
共 催 | 一般社団法人バイオ産業情報化コンソーシアム(JBIC) 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 |
参 加 費 | 無料 |
定 員 | 80名(先着順) |
第一部 | 14:00-15:00 (講演45分、質疑応答15分)
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第二部 | 15:00-16:00 (講演45分、質疑応答15分)
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参加登録 |
参加お申込み受付を終了いたしました。
多数のお申込み、誠にありがとうございました。
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