新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の今年度新規プロジェクトである「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」が6月から開始されました。本プロジェクトは、血液中のマイクロRNAの大規模解析を行い、乳がんや大腸がんなどの13種類のがんと認知症の早期発見マーカーの探索と実用化を実施し、医療の現場で使用できる次世代診断システムの技術開発を目指しています。事業期間は2014年度~2018年度の5年間で、事業規模は総額約79億円を予定しています。
国立がん研究センターおよび国立長寿医療研究センターのバイオバンクにて保存されている膨大な患者血清等の検体から、網羅的な血中マイクロRNAの発現状態を検出し、このデータを臨床情報と紐付けて一括した状態で登録したデータベースを構築するとともに、これらのデータを複合的に解析することによって、重篤な疾患の早期発見マーカーを探索し、臨床現場で使用可能な次世代診断システムの技術開発を行います。これらの成果を検査診断薬・医薬品開発及び検査診断業務等に活用し、プロジェクト成果の実用化を推進する計画です。
本プロジェクトの研究成果を診断薬・診断受託企業及び製薬企業等に円滑に橋渡しを行い、実用化を推進する目的で、マイクロRNAユーザーフォーラムを設立いたします。本ユーザーフォーラムの事務局は、バイオ産業情報化コンソーシアム(JBIC)及びバイオチップコンソーシアム(JMAC)が担当させて頂きます。本ユーザーフォーラムへの参画を希望する企業を募るにあたって、本プロジェクトの計画及びユーザーフォーラムについて紹介するマイクロRNAユーザーフォーラム説明会を開催いたします。本ユーザーフォーラムへのご参加をご希望または検討されている方はご出席頂きたくお願いいたします。
本説明会では、本プロジェクトリーダーの国立がん研究センター研究所の落谷孝広先生からプロジェクトの概要と実施計画について、本ユーザーフォーラムの事務局からユーザーフォーラムの目的及び運営について、国立がん研究センター中央病院の加藤健先生からがん臨床について、国立がん研究センターの金井弥栄先生と国立長寿医療研究センターの新飯田俊平先生からバイオバンクについて説明いたします。
会場は70名程度収容の広い会場を確保しており、一企業から複数名のご参加も可能となっておりますので、ご興味のある企業は積極的にご出席頂くよう、お願いいたします。
• 日 時 | 2014年10月29日(水) 15:00-17:45 |
• 会 場 | 国立がん研究センター研究所 築地キャンパス内 国際研究交流会館 3階 (東京都中央区築地5-1-1) アクセス: http://www.ncc.go.jp/jp/access_kokusai.html |
• プログラム | 1. 開会の辞 バイオ産業情報化コンソーシアム ご挨拶 経済産業省 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (10分:15:00-15:10) |
2. プロジェクトの概要、実施計画、実施体制について (45分:15:10-15:55) 国立がん研究センター研究所 分子標的研究グループ 分子細胞治療研究分野長 落谷 孝広 |
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3. ユーザーフォーラムの目的及び運営について (20分: 15:55-16:15) バイオ産業情報化コンソーシアム |
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4. マイクロRNA診断ががん臨床に与えるインパクト、可能性 (25分: 16:15-16:40) 国立がん研究センター中央病院 医長 加藤 健 |
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5. 国立がん研究センターのバイオバンクについて (25分: 16:40-17:05) 国立がん研究センター研究所 分子病理分野 分野長 金井 弥栄 |
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6. 国立長寿医療研究センターのバイオバンクについて (25分: 17:05-17:30) 国立長寿医療研究センター 副バイオバンク長 新飯田 俊平 |
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7. 質疑応答 (15分: 17:30-17:45) |
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