概要 JBICについて

目的と役割

バイオ産業情報化コンソーシアム(JBIC)は、健康・医療分野に関する基盤的技術の研究開発を産学官連携の下に行い、その成果をひろく製薬、ITをはじめとする産業界、アカデミア等へ普及することとしています。

革新的な医薬品・医療機器等の創出及び健康・医療分野でのICTの利活用に向けて、基盤的な研究開発から実用化のための研究開発まで最先端の研究開発を推進するとともに、その成果の産業界への円滑な移行を支援しています。

我が国の創薬基盤の強化と創薬研究の効率化を支援するため、会員企業のニーズを踏まえ、国内外の最新の技術動向、及び新たな産学官連携の取り組みやプロジェクトの実現に向けての調査、企画活動を行っています。

設立の経緯

バイオ産業情報化コンソーシアム(JBIC)は、1998(平成10)年に活動を開始し、ミレニアム・プロジェクト[1999年(平成11年)12月19日内閣総理大臣決定]、科学技術基本計画等において重要なプロジェクトとして位置づけられたバイオテクノロジー、バイオインフォマティクス研究を産学官連携で推進することを目的として、2000(平成12)年7月に社団法人として発足しました(文部科学省、厚生労働省、農林水産省及び経済産業省の4省共管)。

JBICの発足は、米国クリントン大統領(当時)等によるヒトゲノムのドラフト配列解読発表のわずか一週間余り後であり、まさにバイオテクノロジー、バイオインフォマティクス研究の重要性が謳われた時期でした。
JBICは、経済産業省及び新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として、タンパク質の構造解析・機能解析及びデータベース関連プロジェクトを中心とした国家プロジェクトを開始しました。

2011(平成23)年4月1日、一般社団法人に移行しました。
同年に、NEDOプロジェクトの成果である世界最大級の天然物ライブラリーの利用を推進することにより医薬品開発等の産業応用を図るため、関連企業等とともに次世代天然物化学技術研究組合を設立しました。

当初は遺伝子、RNA、タンパク質及びデータベース関連を中心とした国家プロジェクトを実施してきましたが、TR(トランスレーショナル・リサーチ)、リキッドバイオプシー、ゲノム医療、免疫等の幅広い分野の国家プロジェクトを産学官連携の下に実施しております。

研究体制

JBICでは、医薬品、IT、診断機器、化学、食品等の会員企業と、東京大学、名古屋大学、福島県立医科大学をはじめとする国公私立大学、及び産業技術総合研究所、国立がん研究センター等の研究機関が集結した産学官連携の研究体制を構築し、研究開発を推進しています。