活動方針 JBICについて

会長就任のご挨拶

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一般社団法人バイオ産業情報化コンソーシアム 会長 三輪 清志

(味の素株式会社 客員フェロー)

 この度、JBIC会長に就任いたしました三輪清志です。就任にあたり一言ご挨拶申し上げます。

 JBIC設立の2000年というと、ヒトゲノム配列の全容解明によって生物学や創薬プロセスが飛躍的に進展するように期待され、半ば信じられていた時代だったことを思い出します。その後期待されたほどには画期的新薬が世界中で次々出てくるという具合にはなっていませんが、この十数年で、コンピュータ科学と遺伝子配列やタンパク立体構造などの解析技術は想像を超える進歩を遂げ、生物学の方法論はずいぶん変わってきました。まだまだ生命の理の全貌が解明されつつあるというよりは、生命現象が人知を超えてはるかに複雑で奥深いことがわかってきたという段階のようにも見えますが、エピゲノムや機能性RNAなどなど生物学の新しい概念やiPS細胞、ゲノム編集などの新しい画期的技術も表舞台に登場するに至りました。この間、JBICはこのような新しい潮流を産業や社会に橋渡しする役割を担って、一定の存在意義を示してきたように思います。

 丁度これから、生命科学の進歩によって生み出される莫大な量のさまざまな情報と、情報処理技術の進歩によってその莫大な情報の中から抽出される核心的な知識と情報などが生物学とその創薬等への応用の進展のカギとなる時代にさしかかってきているように見えます。また個人の疾患や健康に関する詳細情報を、個人の治療や健康維持に役立たせると同時に、生命科学全体の進歩に役立たせるためにどう扱うべきかというような社会的課題にも直面してくると思われます。

 バイオと情報技術の融合をいち早く旗頭としてきたJBICにとっては、まさにこれからが出番本番とも言えそうです。JBICに関わる多くの皆様の益々のご活躍とご協力を得て、JBICがさらに我が国の成長戦略の一領域の中で重要な役割を果たして貢献していけるよう、会長として微力を尽くしたいと存じております。何卒よろしくご支援ご協力のほどお願い申し上げます。

2015年7月