活動方針 JBICについて

 バイオ産業情報化コンソーシアム(JBIC)は、ライフサイエンス分野に関する基盤技術の研究開発を産学官連携の下に行い、その成果を製薬、ITをはじめとする産業界、アカデミア等へ普及することを目的としています。

 JBICは、平成23年4月1日に新公益法人制度の下で一般社団法人に移行し、従来からの研究開発事業に加え、これまでの研究開発で得られた成果の産業界への普及、及び国内外におけるライフサイエンス分野の新規施策や先端技術等の調査・企画の事業を着実に実施していくことになりました。

 第二次安倍政権では、新たな成長戦略である「日本再興戦略」が打ち出され、エネルギー、医療、農業などの分野で成長を確保し、経済再生を後押しするとされ、iPS細胞を使った再生医療、医薬品開発の推進が挙げられています。

  また、健康・医療戦略では、健康・医療分野は各省にまたがる問題であり、関係府省が一体となった戦略的な取組が必要とされ、日本版NIHの創設や医療の情報化等の健康・医療分野におけるICT(情報通信技術)の利活用が盛り込まれています。

 JBICでは、こうした新たな動きに対応すべく、これまでの研究開発で得られた成果を更に発展させることにより、我が国における創薬基盤の強化に貢献できるよう、事業活動を推進しております。

 例えば、福島県立医科大学から福島医薬品関連産業支援拠点化事業に係る研究開発業務の一部及び成果活用・創薬等支援に関する業務を受託し、福島県立医科大学等で取得される臨床サンプル及び各種情報等の成果を本事業に参画する参画製薬・診断企業に円滑に橋渡しすることにより、がんを中心とした検査・診断薬及び医薬品等の開発を多面的に支援しています。

 また、経済産業省「個別化医療に向けた次世代医薬品創出基盤技術開発(天然化合物及びITを活用した革新的医薬品創出技術)」プロジェクトに参画し、我が国の強みとする微生物ライブラリーと天然物化学に対する知識ノウハウ等を最大限に活用した次世代型有用天然化合物の生産技術開発及び立体構造に指南された創薬戦略に基づき生体内でのタンパク質の動き(動的構造変化)を考慮したITを活用した革新的医薬品創出基盤技術開発を推進しています。

 JBICの新たな調査・企画の取り組みとして、欧米におけるpre-competitive段階(製薬企業が競争で医薬品開発を行う前の基礎研究的な段階)における政府機関、アカデミア、製薬企業による共同研究の事例について調査を実施し、我が国におけるpre-competitive段階での産学官の共同研究の在り方について検討を行っています。

 また、次世代シーケンサーによるゲノム情報や多種多様な医療情報などの膨大なデータ(ビックデータ)を最先端のICT(情報通信技術)を駆使して効率的に分析し、新たな知見を得るための基盤技術の開発が課題となっており、ICTの最新動向と更なる可能性を調査し、ICTを活用した新たなプロジェクトについても検討を行う計画です。

 JBICは、我が国における創薬基盤の強化に貢献するとともに、これまでの研究開発で得られた成果を活用・普及する活動及び調査・企画活動を今まで以上に積極的に行ってまいります。また、一般社団法人として改めて創意工夫を重ねるとともに、諸課題に幅広く取組んでいく所存でありますので、御支援・御協力の程、よろしくお願いいたします。